司法書士のイメージ

最難関資格と言えば、医師、弁護士、公認会計士などが思い浮かぶかと思いますが、司法書士もかなりの難関資格です。司法書士の合格率は毎年約2.8%前後であり、広大な試験範囲なのにも関わらずとても専門性の高い問題が多く出題されます。そんな難関を突破して司法書士の資格を得るのだから、相当の稼ぎがあるのではないかとイメージする人も多いでしょう。

司法書士法

しかし、実際はそれほど甘い世界ではないようです。確かに司法書士として成功し、高収入を得ている人もたくさんいますが、独立したものの全く仕事の依頼がないという人もまたたくさんいるのです。

司法書士 仙台

どうやら、弁護士が増えすぎたという現状が司法書士の仕事を減らしてしまっている一因でもあるようです。新司法試験制度が始まり、世の中に弁護士が急増してしまいました。法律事務所に就職できずに事務所の一部を間借りする「軒弁(のきべん)」、それもできずにやむを得ず自宅を事務所にする「宅弁」、それすらもできず、ただ携帯電話一本で仕事をする「携帯弁」など、私たちがイメージする弁護士像からは想像もできない弁護士が溢れているのが現状なのです。

司法書士試験の辰已法律研究所

そんな弁護士らが司法書士の領域にまで進出してきているというのです。司法書士にできることは弁護士にもできますし、司法書士ができる仕事は弁護士のそれよりだいぶ範囲が狭いですので、そこを弁護士に侵されてしまっては、商売あがったりというわけです。しかしながら、司法書士には得意分野というものがあります。そこで、賢く仕事をしている司法書士A氏の例を挙げてみます。

彼は異業種交換会に数多く出席します。異業種交換会とは、司法書士をはじめ、弁護士、公認会計士、税理士、社会保険労務士など士業と呼ばれる職業人の集まりで、会食を楽しみがてら情報交換をするという会です。そこでA氏は仕事の多い敏腕弁護士と顔見知りになります。そして、その弁護士の元に不動産に関する相談に来たお客さんの登記手続きの仕事を自分に回してもらうのです。

弁護士としてもその方が早く次の仕事に取り掛かれますし、司法書士との信頼関係が構築できれば司法書士からお客さんを紹介してもらえるというメリットがあるため、お互いに損はないというわけです。こうしてA氏は安定的に仕事を得ることができているのです。殿様商売なんて今は存在しないのかもしれません。司法書士という資格があっても、みんな仕事を得ようと必至なのです。